フロンは怖い
フロンは工場などから排出されると、そのまま分解されずに大気中に滞留し、長い時間をかけて成層圏にまでのぼっていきます。
成層圏で強い太陽からの紫外線をうけ、フロンはそこではじめて分解して塩素原子を放出します。
この塩素原子が触媒になってオゾン分子を破壊し、酸素に戻してしまうのです。
この反応は、塩素一原子でも連鎖反応的にすすみ、塩素原子が反応しにくい物質にかわるまでに、オゾン1万分子以上を破壊してしまうといいます。
だから、いますぐフロンの放出を減らしても、効果があらわれるのはかなり先、ということになります。
世界のフロン排出量も、1960年代から激増しました。
オゾン層を壊す働きの強い特定の種類のフロンだけでも、日本で使われたものが1986年で13万トン強。
世界全体では110万トン以上に達しています。
フロンをふくんでいる製品や、フロンをつかって製造される製品の市場規模は、日本だけでも4兆5000億円にのぼるとの試算もあります。