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2010年05月 アーカイブ

急増するCO2

各種の調査・研究結果を総合すると、最近、大気中の二酸化炭素の濃度は、年に0.5%ずつ増大しているといいます。

原因は、いうまでもなく、人間の活動。

現在、大気中にはおよそ7200億トン(炭素量換算)の二酸化炭素があります。

これに対して、化石エネルギーの燃焼などによって、毎年、およそ55億トン(熱帯雨林の焼畑による排出を加え60~70億トンとする説もある)を人間が加えているのだといいます。

この全部が大気中に残ると、濃度の増加率は1%近くにも達してしまいますが、実際には、0.5%程度が大気中に残り、あとは、おそらくは海に吸収されていると考えられています。

この計算だと、海への吸収量は、年間およそ20億トンということになりますが、米コロンビア大の高橋太郎博士らは、海中にとけるのは10億トン程度だとし、残りは、陸地の緑に吸収されているのか、海に沈んでいるのか、まだ行方が定まらないといいます。

そして、博士らは、陸の緑が予想以上に二酸化炭素を吸収しているとの論文を発表して、植林を勧めるいっぽう、北半球にあるツンドラ地帯などに行方不明の炭素の多くが吸収されている可能性もあると主張しています。

急増するCO2 その(2)

いずれにしても、自然界のなかに、このように大気中からCO2をとりのぞく作用がはたらいているにもかかわらず、その濃度は着実にふえつづけています。

産業革命前には280PPmだったCO2濃度が、最近では350PPmへと、4割もふえているのです。

近年の人口の増加や経済活動の拡大によって、エネルギーの利用量が増大し、それにともなって化石燃料の燃焼によるCO2の排出量がふえました。

交通量の増加も、それに加担しています。

また、一方では砂漠化がすすんだり、森林が減ったりして自然界のC02吸収力が減衰。

こうして、大気中のCO2濃度が、自然界で吸収される量をこえて、年々ふえているのです。

二酸化炭素のほかに、フロンも温室効果ガスです。

フロン1分子あたりの温室効果は、二酸化炭素のおよそ1万倍。

しかも、フロンの大気中濃度の増加スピードはさらに速く、年率5%程度にもなるといいます。

フロンは人工のじょうぶな物質で、対流圏中では壊れないので、消費量の増加が、じかに大気中の濃度を押し上げることになります。

さらには、もともと天然にも存在していた、たとえばメタンとか亜酸化窒素(NO2)などの温室効果ガスも、人間の活動によって、しだいにふえる傾向にあるのです。

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