急増するCO2
各種の調査・研究結果を総合すると、最近、大気中の二酸化炭素の濃度は、年に0.5%ずつ増大しているといいます。
原因は、いうまでもなく、人間の活動。
現在、大気中にはおよそ7200億トン(炭素量換算)の二酸化炭素があります。
これに対して、化石エネルギーの燃焼などによって、毎年、およそ55億トン(熱帯雨林の焼畑による排出を加え60~70億トンとする説もある)を人間が加えているのだといいます。
この全部が大気中に残ると、濃度の増加率は1%近くにも達してしまいますが、実際には、0.5%程度が大気中に残り、あとは、おそらくは海に吸収されていると考えられています。
この計算だと、海への吸収量は、年間およそ20億トンということになりますが、米コロンビア大の高橋太郎博士らは、海中にとけるのは10億トン程度だとし、残りは、陸地の緑に吸収されているのか、海に沈んでいるのか、まだ行方が定まらないといいます。
そして、博士らは、陸の緑が予想以上に二酸化炭素を吸収しているとの論文を発表して、植林を勧めるいっぽう、北半球にあるツンドラ地帯などに行方不明の炭素の多くが吸収されている可能性もあると主張しています。