よく使うモノの歴史 その11
電話はもはや現代人のコミュニケーション世界を完全に制圧してしまったようです。
この状況を、前世紀のパイオニアたちの誰が予想したでしょうか。
たしかにベルは、「水道やガスのように電話線が家々に取りつけられる日」を夢見てはいました。
今日、電話はこのベルの夢をさらに超えて大発展を遂げたわけですが、その最大の要因が、おそらくは発明家の天才でも、人類のおしゃべり欲求でもなく、声を規格化し、市場化していこうとする20世紀の資本主義のあくなき欲望であったことは忘れないでおくことにます。