楽しみ方の違い
催しものに行くときのハイヤー代金がなければドレスをつくらなくても、ハイヤーを雇わなくても、誰も文句はいわないし、仕事のうえで困るわけではありません。
ひとつのお遊びなのだから。
労働者階級の人なら、そんな堅苦しいのはゴメンだよ、という人も多いし、上流階級出身だって、そんな場所へは出たくないといって、絶対に出席しない人もいる。
いやなら行かなければいいと考える。
いやなのに、誰それが行くから行かなくてはと無理をしたり、行ったうえで悪口をいったりというのはイギリス人には少ないようですね。
貧しい家の若い女性は行きたくても行けないではないかと抗議する人もいるかもしれないが、それはどこの国にでもあることで、音楽が好きでも、三万円もする切符は買えないというのは日本にでもあります。
だから、イギリスだけの差別ではありません。
若いときにはお金がなくても、自分で稼いでいい収入をとるようになるのは決して難しいことではないし、結婚した相手の収入がいいこともあります。
さらに、若い人がそういう場所に行くときは、ドレスも宝石も決して高価なものである必要はありません。
ただ、ここでいいたいのは、そういう場へ出るときには、それなりのルールやマナーを守ることが期待されているということですね。
そして、そうするほうがみんな楽しく一夜を過ごせるということなのですね。
別に、舞踏会へ乗り込んで革命を起こそうというのではないから。
イギリスの伝統的な風習に一方で憧れがありながら、他方でそれは差別だと騒ぐ日本人がいることから、いやなら自分がやらなければいい、する人の悪口をいうことはない、みな同じに生きるわけではないし、楽しみ方の違いなのだから、といっておきたい。
ディナーやパーティでも着れるようなマタニティウェアってないのでしょうか?